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「夢酔独言」21

気付いたら結構日にちが過ぎてましたね(^_^;)

ちょっとあることで躓いてしまい、ちょっと立ち止まってましたw

立ち止まっている時は解決しないのに

歩き出した途端、解決する罠。

自分が誰かに意見を求められたり、身の程知らずにも忠告するとき

「立ち止まって考えないで、歩きながら考えような」

と言ってたんですが、自分が出来てなきゃ世話無いですな(>_<)

「動」物なんだから、動いてナンボって話ですわ。


      小田原の漁師喜平次

35 その中の四十歳くらいの男が言うには、「俺のところへ来て奉公しろ。飯は腹一杯食えるから」とのことなのでついていった。小田原城下外れの横町、漁師町に住む喜平次という男だった。
 自分を家に連れて入り、女房と娘に「奉公に連れてきたから、かわいがってやれ」と言った。女房と娘もあれこれと世話を焼いてくれ「飯を食え」というので、食べ始めたがきらず(おから)飯だった。魚は沢山あり、焼いてくれた。
 一日経つと「明日からは海で船を漕げ」と言うので、江戸では何度も海に行ったことがあったから「はいはい」と答えた。すると「小僧の名前はなんという」と訊くので「亀という」と答えたら、お鉢の小さいのをくれて「これに弁当を詰めて朝七つ(午前四時)から毎日行け。お前は江戸っ子だから、(船酔いで)二・三日は飯が食えないだろう。その間は弁当を持っていくな」と喜平次が言ったので、自分が「江戸では毎日船に乗ったから、大丈夫だ」と言ったら「いやいや、江戸の海とは違う」とのことだったが、それでも聞かずに弁当を持っていった。
 それから同じ船に乗る奴の家へ連れて行かれ、よろしく頼むと挨拶したら「明日の朝早くからこい」とのことだった。それから毎朝船へ行ったが、皆が「亀の歩く姿がおかしい」と言う。それはそうだ、金玉は腫れが引かず、水がぽたぽたと垂れて困ったものの、なんとか最後まで隠し通したが、本当に困ったよ。
 毎日朝四つ(午前四時)には沖から帰って、船を三・四町(一町=約百十メートル)引き上げ、網を干し、多少の魚を貰って帰り、小田原の町へ売りに行った。
 それから家へ帰ってきて、きらずを買ってきて四人分の食事を支度し、近所の使いをして二・三文貰った。娘は三十歳ほどの人の良い女で、時々すいかんなどを買ってくれた。女房の方はやかましい人間で、よくこき使われた。
 喜平は人足なので夜しか家にいなかったが、とても優しい男で、たまに菓子などを買ってきてくれた。
36 自分が江戸の話をすると「自分のところの子になれ」と喜平が言ったので、よく考えた。なにしろ自分は武士だが、家を出て四ヶ月、こんなことをしながら一生を終えてもつまらないので、江戸に戻って親父の了見に従うのが良いだろうと決めた。それから娘の機嫌をとって粗末な着物を一着貰い、閏八月の二日、戸棚にあった三百文を盗み、弁当に飯を沢山詰めると「浜に行く」と言って、夜八つ(午前二時)時分に喜平の家から逃げ出した。江戸へはその日の晩八つ頃着いたが、すでに辺りは暗くなり、鈴ヶ森で野犬に囲まれた。一生懸命に大声を出して喚き散らすと、番人乞食が来て犬を追い払ってくれた。高輪の漁師丁の裏に入ると海苔取り舟があったので、ひっくり返してその下に寝た。あまりくたびれていたせいか、翌日、日が高くなっても寝ていたので、三・四人の地元の人間に見つかって叱られた。
 わびをしてそこを離れ、飯を食いながら愛宕山で一日寝た後、その晩は坂を降りる振りをして山の木の陰に寝た。
 三日ばかり人目を忍び、五日目の夜には両国橋まできて、その翌日には回向院の墓場に隠れた。少しづつ飯を買って食っていたが、しまいには銭がなくなってしまった。毎晩夜になるのを待ち、垣根をくぐって乞食をしたが、夜になるとくれてが少なくなるのでひもじい思いをした。
 回向院奥の墓場に乞食の親方がいて、自分に「仲間に入れ」と言ってきたので、そいつのところに行って飯をしたたか食い倒した。それから亀沢町へ行ってみたが、どうも敷居が高い(入り難い)ようなので、引き返して二ツ目向こうの材木屋の河岸へ行って寝た。
    
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