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「夢酔独言」15

「小説家になろう」に投稿されている作品の平均アクセス数がどんなものかは知らないのですが

HPに置いてあった時とは雲泥のアクセス数というか

数ヶ月掛けて上がったHPのアクセス数を初日で超してるのは

有り難い反面、複雑なところもあったりします(^_^;)が

作品を形にして頭の中から出す以上「読んでもらいたい」という気持ちがあるわけで

そう思う以上「どうやって読んでくれる人たちに届けるか?」

というのは、よくよく考えなくてはいけないところなんだろうと思います。

プロならともかく、アマチュアですから(>_<)


      府中の与力

26 府中の城の脇に、門扉が御紋付の寺があり、周辺が竹藪ばかりのところだった。その隣に馬場があって、入り口に沢山の石が積まれていたので、ある日そこで一夜過ごした。その翌日のこと、朝早く侍が十四・五人やってきて借馬の稽古を始めた。どいつもこいつも下手くそだったが、夢中になってやってるところに自分が起き上がったものだから、馬引き達がこちらを見つけ「こんなところに乞食が寝ていた。とんでもない奴だ。なぜ囲いの中に入ってきた」と散々怒り散らしていたが、とにかく詫びを入れて、適当にそこらに座り馬乗りを眺めていた。見ているうちに、あまりに下手くそばかりなので笑っていたら、怒った馬喰三・四人にぶちのめされて、馬場から引きずり出された。「みんな下手くそだから、下手くそと言ったことの何が悪い」と大声で怒鳴ったら、四十歳ばかりの侍が出てきて「おい、乞食。お前はどこの奴だ。小僧のくせに、侍が馬に乗るのを見て、さきほどからあれこれと言っていたな。国はどこだ。いうがいい」と訊いてきたので、「国は江戸だ。それに、もとからの乞食ではない」と答えたら、「馬は好きか?」と重ねて訊いてきた。「好きだ」と答えると「ちょっと乗ってみろ」と言うので、襦袢一枚で乗りこなして見せたら、みなが「この小僧は侍の子だろう」と言い出し、さきの侍が「俺の家まで一緒に来い。飯を食わせてやる」と言うので、稽古が終わるまで待っていた。それから侍の後についていくと、町奉行屋敷の横町、かぶき門の屋敷に入り、台所の上がり段に自分を呼び入れ旨い飯と汁をたくさん振る舞ってくれた。
 自分の飯を屋敷の奥で食い終わった侍がまた台所まで出てきて、自分の名と親の名を尋ねるので、いい加減に嘘をついたら、「なんにしても不憫だからここにいるといい」と着物をくれた。その侍の女房も、自分の髪を結ってくれたり、風呂の用意をしてくれたりと可愛がってくれた。今考えると、その侍は与力だったのだろう。それからその侍は肩衣をかけてどこかへ出掛けたが、夕方頃帰って来て自分を居間に呼び、またこちらの身の上を訊いてきたので「町人の子だ」と誤魔化していたら、「そのうち大小を袴を作ってやるから、しばらくこの家で我慢していろ」と言い出した。六・七日ほどいたが、自らの子供のように扱ってくれた。
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