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「夢酔独言」5

息抜きの手慰みになりつつあるカテゴリw

なんとか一両日中には小説もUPしたいなぁと思いつつ。
       五歳の時

③自分が五歳の時、前町の仕事師(土木工事の労働者)の子で長吉という奴と凧喧嘩をした。向こうは自分よりも三歳年上で、こちらの凧を破り、糸もとっていったので、胸ぐらを掴んで拾った石でぶん殴ってやったのだが、相手は唇が裂けて大層血が出て泣き出した。その時自分の父親がそれを庭の垣根から見ていたらしく、帰ってくるようにと人を寄越したので家に帰ると、父親が怒って「他人の子に怪我をさせていいと思っているのか、お前のような奴は放って置くわけにはいかない」と、縁側の柱にくくりつけられ庭下駄で頭をぶん殴られた。今はその時の傷が禿げて凹んでいるが、月代をする時にいつも剃刀が引っかかり血が出る。その度、長吉のことを思い出す。
④母親があちこちからもらいしまっておく菓子を、自分はよく盗み食いしていた。それを防ごうとあちこちに隠すのだが、自分は見つけ出して喰ってしまう。それを父親にいうことができずに母親は困っていた。もともとは母親が自分を屋敷に連れてきたのだから、自分の悪事を父親に伝えるわけにもいかないので隠してくれていた。屋敷の下働きの者達は母親を恐れて無言を貫いたので、自分は暴れ放題に育った。五月に菖蒲を飾っているのを、日に五回もとっていき、チャンバラをして遊んだ。さすがに利平が「あんまりだ」と父親に言いつけたが、「子供は元気でないと病気になって医者にかかることになる。無くなったらまた買ってきて飾り直せ」というので、菖蒲が足りなくなって困ったという話を、自分が十六、七歳の頃に利平がしていた。この利平という親爺も長く勤めて、兄が家長になった時にも信濃まで供をしたりしていた。兄が使った者は皆、中間(足軽と小者の間の身分)から取り立て、信州で五年ほど勤めた後に江戸で御家人の株を買い与えられていた。利平は株を買う金をそのまま貰って隠居したが、身よりの者にその金を残らず奪われてしまい、また兄の元へ戻ってきた。その後、同僚に虐めを受けているのが気の毒だったので、自分が世話をして出家させ千ヶ寺に入れてやった。だが、しばらくしたらまた戻ってきたので、今度は谷中の感応寺の堂番にしてやったが、しばらくして亡くなった。自分が三十頃のことだ。
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