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「夢酔独言」

「夢酔独言」という本があります。

勝小吉という方が書いたもので、誰かと言えば勝海舟の父親です。

「氷川清話」などを読む限り、海舟さんも少々困った人なのですが

この親父殿はさらに輪をかけて困った人だったようですw

幕末の剣客を調べる過程で海舟さんを調べ、この親父殿と著書にいきあたりました。

本を書いたからといってインテリではないらしく、かなり年がいってから勉学に手をつけたそうで

この「夢酔独言」は、隠居してから読み書きの練習をして

その後自らの人生の反省として書いたらしいのですが……。

少なくとも文学作品のような高尚さはありませんし、また期待するものではないと思います。

この親父殿を少し調べていく過程で、その人物的魅力にちょっと感じるところがあり

彼を主人公にして一本書けないかと思い立ち、絶版になっていた本書をなんとか手に入れました。

というわけで、本書理解の一助に自家翻訳でもしようかと。

自分は大した学のない人間ですので、誤訳や勘違いも多いでしょうが

段落ごとに少しずつ訳していきたいと思います。

興味のある方は、原書を読んでみることをお薦めしつつ、始めます。

※平凡社刊・東洋文庫138「夢酔独言 他」を参考にしています。

※2序文のみ、少し長いので数回に分けます。
  「鶯谷庵独言」

 この一年ほど外出を禁じられていた為、毎日諸々の著述・物の本・軍談などを読み、また御当家の事実などを色々と見ていた。そこから学んだのは、どのような名大将・勇猛の諸士であっても、天の理を知らず横暴に振る舞い、驕り高ぶって色に溺れたりした人々は、たとえ一時の成功を収めても、そのうちに天下国家を失うということだ。または知勇の士も、聖人の大法に背く者は、しっかりとした功績も立てられず、その身を滅ぼしてしまう例は無数に存在する。
 日本であっても他の国であっても、天の理に沿った君臣の礼や父兄の愛を省みず、貪欲驕奢に走った結果として身命と国家を失うのは、総て天罰であることを悟った。ゆえに、己が今まで無事に済んでいるのを不思議に思いつつ、今までの行いは天の照覧に耐えられないと反省しきり。恥ずかしさで人前へ顔を出せるものではないと思う。
 だが、ろくなことをしてこなかったものの、大勢の者に金銭の世話をしてやったり、他人が困っている時には進んで助けたりもした。お陰で少しは天の恵みもあって、このように安穏としていられるのだろう。
 今は息子がきちんと勤めをして、悪友と付き合ったりせず、武芸にも熱心で、自分にも孝行をしてくれている。よく兄弟の面倒も見ているし、倹約に努めて贅沢をせず、自分が困らないようにもしてくれる。娘も家の中のことを世話してくれているので、なんの苦労もなく、今の自分は楽隠居になった。
 自分そっくりな子供が生まれていればこうはいかなかったろうが、不思議な話である。自分は神仏に見捨てられなかったようだ。孫やその子供は、しっかりと義邦(海舟)の言うことを聞いて、子々孫々が栄えるよう心するように。
 
 
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