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「夢酔独言」54

ポメラで書いた分がもう一つあるのでもう一記事UP。

さて、隠居した小吉さんですが、相変わらずどこまで本気なんだか判りませんw

次の段落(55)で、自分が書く予定の話で相方になる島田虎之助がようやく登場です。

息子・海舟の剣の師匠になる人物ですが、もともと海舟とは柔術の相弟子だった模様。

           三十七歳で隠居・その後の生活

91 それからは滅多やたらに世の中を駆け回り、色々の世話を焼いて金を取り小遣いにしていたが、それでもまだ足りなかった。隠居してから、誰が大兄へ勧めて自分を牢へまで入れようとしたかを探ってみると、林町の兄が先年の一件に対する意趣返しで、家中で寄ってたかり無いことまで大兄へ告げたと確かに聞いた。その又仕返しに目にもの見せてくれようと思っていると、三男の正之助が放蕩者で兄が困っていると耳に入った。正太郎を呼び、口先三寸で聞き出したところ、兄の謀を残らず白状したので、まず金を作っては正之助へ貸し使わせ、兄の蔵宿の借金が終わったというので、竹内の隠居を騙して兄の判を作らせ、「林町で勤めと入用が急にできたので」という理由で、正之助・竹内・諏訪部・龍蔵の四人を使い、蔵宿で百七十五両借りさせた。蔵宿でも、四人のうち三人が道具箱に肩衣まで着ていったので、疑わずに貸してよこした。その金は皆で使ってしまったが、二月ほどで兄に知れた。林町の兄は吝嗇(ケチ)なので大層怒ったが、とうとうどこまでも知らぬ顔で通してしまった。蔵宿では色々と詮索したが、知られずに済んだ。
92 ある日、諏訪部が来て「常盤橋で明後日に狐博打があるから、一緒に行ってくれ。これは千両博打なので勝てば大金が入る。一人では帰りが心配だから」とのことだったが、「自分はその道(博打)には手を出したことがないからいやだ」と言ったら、「なにもしなくていい。食い物でも食って寝ていればいい」と言うので行ったが、その時、諏訪部の元手は十三両しかなく、そのうちの十両も自分が貸したものだった。深川へ行ってみると、日本橋近辺から蔵宿の亭主だの大商人が五・六十人ほども集まり場を始めたが、自分へは色々の馳走をしてくれたので常盤町の女郎部屋で遊んでいた。夜の七つ(午前四時)時分に迎えが来たので茶屋へ顔を出すと、諏訪部が六百両ほど勝っていたので、自分が見切りをつけて連れ帰った。「生まれて初めてこんな博打をみた」と言ったら、皆が「先生は人がいい」と言って笑っていたよ。
 それから思いついて、仲の良い者へ高利で貸したが、これは良かった。浅草奥山の茶屋女へも金を貸したが、これはなかなか返ってこなかったものの、その代わり山中は「はいはい」と言うことを聞いたので、親分のような気分になったよ。

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