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「夢酔独言」53

ここ一週間くらい、止めてた煙草を再び吸ってたんですが

やっぱり、煙草吸ってると何もやらなくなりますね、自分の場合(^_^;)

というわけで、再び禁煙。

ぼうっとするのもいいんですが、し過ぎもよろしくないですな。


             したい事をして死ぬ覚悟

90 この年の夏、男谷から呼び出しがあったので、妻に後のこと、子供のことなどを言い含めて男谷のところへ向かった。到着すると、兄嫁を始め皆泣いているいる中、精一郎の部屋へ行くと姉が来て、「左衛門太郎殿、お前はなぜそんなに心得違いばかりするのか。お兄様がこの間から世間の様子を残さず聞き取っていたが、このまま捨ておけぬと心配して庭に檻を作ってお前を入れると言っている。皆が止めたが少しも言うことを聞かずに、昨日出来上がってしまった。晩になったら呼びにやって、押し込めるということになったが、精一郎が止めても聞き入れようとしないので、私も困っている」と言い、「庭へ出てみろ」と言うので出てみると、二重囲いで厳重に作られた檻があったので、姉に「これまでの兄様の御親切は有り難くございますが、ここまで厳重に作らずとも良いものを。なぜならば、自分も今度檻に入ったなら最早赦すと言われても出ません。この頃は先本所で男伊達のようになってきまして、世間も、自分を知らない者は馬鹿にするようになりました。このようになってしまうと、もう世間に顔を晒せませんので、断食して一日も早く死にます。このようなことだと思っていましたので、妻へも後の事は任せてきました。思し召しの通りにしましょう。精一郎さん、大小(刀)を渡します」と言って刀を精一郎へ渡すと、姉が「こうなったら改心しろ」と言ったが、「この上に改心はできません。変わりません」と返した。精一郎も「その通りだと思うが、身の上を慎め」と言うが、「慎みようもない。すでに父親も死んで、頼みもない。心願も早くに止めたし、せめてやりたいことをして死のうと思っていたが、兄へ世話を掛けるのも気の毒故、今すぐにでもここへ入りましょう」と返すと、「お前のことだから、必ず食を断って死ぬだろうと私も思ったので、折を見て何度も止めたが聞き入れられずにこうなった」と案じてくれたので、「とにかく兄の心が安まることが寛容だから、檻に入るのがいいと自分は思った。少し前から友人が薄々知らせてくれていたからすでに覚悟は決めてある。驚きはしていない」と言うと、「なんにしても一度御宅へ帰り、妻達と相談しろ」と重ねて言ってきたが、「それには及ばない。先に言ったとおり、すでに妻へは今後を任せてきたので気懸かりはない。息子も十六になったから、自分は隠居して早く死んだ方がましだ。あまり長生きすると息子に迷惑が掛かる。息子のことだけは、どうか何分にも頼む」と精一郎とやりとりしていると、姉がやってきて「とりあえず、一度家へ帰れ」と勧めるので、家へ戻った。夜五つ(午後八時)くらいまでには呼びにくるかと待っていたが、一向に音沙汰が無いので、その晩は吉原へ行って、翌日戻ってきた。
 それから「兄へ何もなしでは済まないから、書き付けを出せ」ということだったが、それもしないでいた。その後、姉が色々心配して諸寺諸山へ祈祷などを頼んだと聞いたので、翌年の春、姉への挨拶と安心の為隠居した。三十七の年のことだ。

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