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「夢酔独言」49

良い感じに苦戦中。

間を空けると、やっぱりちょっとつらいなぁ。

         貧乏から立ち直る

84 自分は次第に貧乏になるし、仕方がないので妙見宮へ無理な願を掛けて、今一度困窮の治るようにと百日の行を始めた。一日に三度ずつ水行をし、食を少なくして祈っていたが、八・九十日経つと下谷の友達が集まって、しばらく下谷近辺へ自分が来ないからどうしたのだろうと言っていた。そこへ家来分の小林隼太が「このごろは貧乏になって弱っているようだ」と話したところ、みんなが「気の毒なことだ。今まで色々と世話になっていることだし、恩返しに少しでも無尽(寄り集まってお互いの金の融通しあう集まり)をして掛け捨てにしてやろうと思うが、直接そう言っては受け取らないだろうから、勝を会主すればいいだろう」と相談して、鈴木新次郎という井上の弟子で免許の男が自分のところへやってきた。「今度友達が集まって遊山無尽を拵えることになった。大方できあがっているが、お前に会主をしてくれという話になったのでなってくれるか」と言うので、「それはいいが、近頃は困窮していて、なかなか無尽どころではないから断ってくれ」と返すと、「なんにしてもお前が断ると出来ないことなので、加入してくれ」と重ねて言う。「掛け金もできない」と言ったら、「それでもいい」と言うので、「承知した」と返事をして帰した。二・三日経つと、また新次郎が来て帳面を出し、金五両置いて「この後に加入の人々がくる」と言って帰ったので、まったく妙見の御利益だと思い、それからすぐに刀の売買をした。その月の末には(原本虫食いの為不明)地の又兵衛という蔵宿の番頭が頼んだ備前助包の刀を松平嗜伯守へ売って十一両儲けたが、又兵衛も鰻代だと別に五両くれた。それから毎晩、江戸神田辺、本所の道具市へ出て売り買いしたのが上手くいってだんだん金が出来てきたので、諸々の懇意の者が困っていると聞いては助けていた。そのおかげでみんなが贔屓にして色々刀を持ってきてくれたので、いつも損をしたことはなかった。
 道具の市では、儲けの半分は諸道具屋へ蕎麦や酒を買って振る舞っていたので、自分を「殿様殿様」と呼び、色々と便宜を図ってくれるようになったので、いつも損をしなかった。
 笠伏せ市(独特のオークションのようなものらしい)の時にも、知り合いで目利きの者に笠を開けさせたから、『見損じて三匁の者をおれが壱分にも入れると、かさ開けがだんだん見て、「勝様は三匁五分」というから、五分のそんだからよかった。』(『』内原文ママ・意味が解りません。おそらく、自分が間違っても、判る人間がフォローしてくれたということだと思われる)その代わり、いつも終わりにはたとえ五十人に一杯ずつでも、必ず喰わせるようにして帰した。町人は一文二文と争う生活をしてりるため、みんなが喜んで、あちこちの市場には自分が座る布団が一つずつ用意されていた。
 友達が悔しがって、「いつもお前に対して市の商人がはいはいと言うことを聞くのはどういう訳だ」と訊くので、その話をすると、みんなが「それでは損だ」と言ったが、大層な得になった。それから借金が四十俵の高で三百五十両あるから、女郎を買ったと思って金が入る度に貯めていったら、二年半ばかりで三・四十両ほどになった。怖いものだ。
85 なんでも施しが大切だと心得て、近所はもちろん困っているという者に相手の身に応じて施したが、そのせいか飢饉の年には毎日一朱ずつ小遣いにして遊んでいられた。
 友達へも都合を合わしてやったし、毎晩毎晩道具の市へ行くのを勤めだと思って精を出した。売り物のブ市(?)という物を、百文につき四文づつ除けてみたら、三月の中に三両二分と端銭が溜まったので刀を拵えた。

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