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「夢酔独言」46

この段落の話が、勝海舟の有名な(?)エピソード

金玉を犬に噛まれた話ですね。

内容を見ると、かなりシャレにならない状態だった模様。


           麟太郎犬に噛まれる

81 岡野へ引っ越して二月程、段々脚気も良くなって来た。九歳になった息子が御殿から下ってきたので、本の稽古に三つ目向こうの多羅尾七郎三郎という用人のところへ通わせていたが、ある日その途中の道で、病犬に出会って金玉を噛まれた。
 その時は花町の仕事師八五郎という者が息子をうちに上げて、色々と世話をしてくれた。自分はその時家で寝ていたが、知らせが来たので飛んで八五郎の家へ向かった。
 息子は積み上げた布団に寄りかかっていたので、前をまくってみたら玉が下りていた(どうも袋が破けて睾丸が出ていたらしい)ので、幸いその場に来ていた外科の成田という医者に「命は助かるか」と尋ねたら、難しいと言う。先に息子へ厳しく声を掛けると気がしっかりした様子だったので、駕籠に乗せて自宅へ連れて帰り、地主が呼んでくれた篠田という外科に傷を縫わせたが、医者が震えているので、自分が刀を抜いて枕元に立てかけ願を掛けた。そのおかげで息子は少しも泣かなかったので、ようやく傷口を縫い終えた。医者に様子を聞くと「今晩持つかどうか保証できない」と言う。家中のやつは泣いてばかりいるので、思い切り小言を言って叩き散らし、その晩から水を浴び(水垢離のことだろう)て、金比羅へ毎晩裸参りをして祈った。
 始終自分が息子を抱いて眠り、他の者には手を付けさせなかった。毎日毎日暴れ散らしていたら、近所の者が「今度岡野様へ来た剣術遣いは、子を犬に喰われて気が違った」と言っていたくらいだが、とうとう傷も治り、七十日目に息子は床を離れた。それから今までなんともないから、病人は看病が肝心なのだよ。

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