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「夢酔独言」35

小まめにブログを更新するよりしばらく放置した方がカウンターが増える不思議(´・ω・`)

 
          遠州森町の逗留

65 中村親子へ江戸の様子を話して「思い出したから会いに来た」と言うと、親子で喜んで「まずまずゆっくりと逗留してくれ」と座敷を一間空けてくれ、なに不自由なく世話をしてくれた。それからしばらく近所の剣術遣いのところに出掛けたり、いろいろ好きなことをして遊び、そのうちに四・五人の弟子ができて毎日稽古をしてもいたが、ここに長居していてもどうにもならないと思い、上方へいこうとしていた。そう思っていた矢先、長州萩藩中に城一宗馬という修行者が来たので試合したのだが、この男が自分の修行にいった先を書き留めているうちに体調を崩したので、六・七日ほどこちらに逗留することになった。その間は上方へ発つわけにはいかなくなったので、あれこれと支度をしていたら、ある晩斎の宮が色々と意見を言ってくれた後「江戸へ帰ったらどうだ」とのことなので、「最早江戸にはけして帰れない。今回家を出たのは二回目なのだから、すでに取り返しはつかない」と返すと、「ならば今は暑い盛りだから、七月まではここにいるといい」と言ってきた。世話になったので無下にもできず、言うとおりにしたら、ますます親切にしてくれるようになった。
 毎日やってくる外村の若者に稽古をつけて、その後にはあちこちに呼ばれたりするうちに、着物や金に少々余裕ができた。日々入り用なものは、通い帳を弟子が寄越したので金が無くとも手に入るし、困ることもなかった。村から七里脇(原文ママ)の向坂というとことに鷺(匂?)坂太郎というのがいるが、江戸車坂井上伝兵衛の門人なので、江戸で稽古をつけてやったことがあり、その縁で度々行って泊まっていた。所の代官にも顔が利くので、自分をなにくれとなく世話してくれたりしたので、うかうかと帯刀の所に七月三日まで長逗留してしまっていた。ある日、江戸から石川瀬兵衛が吉田にくるついでにこちらへ寄るというので庭掃除をしていると、自分の甥である新太郎がやってきた。仕方がないので会いに行くと「貴方の迎えに他人をやると、暴れて帰ってこないだろうというので、相談の上私が迎えに来た。是非とも江戸へ一度帰った上で、その後はどうでも好きにするといい」と説教してくるし、斎の宮も一緒になって意見を言ってくるので一緒に江戸へ帰ることにした。
 翌日斎宮方を発ち、帰る途中にみしまの宿で甥が気絶して大騒ぎになったが、息を吹き返したので、そこからは通し駕籠で江戸へ帰った。帰り着いたところが、父親も兄もなにも言ってこないので、安心して家に入った。
66 翌日、兄に呼び出されたので出て行くと、色々と馳走をしてくれた。さらに夕方、父親の隠宅に呼び出された。父親が言うには「おまえは度々不祥事を起こしているから、この先当分は閉じこもってこれからの身の振りを考えろ。とにかく、人は学問がなくてはいけないから、本でもよく読んでいるがいい」と言われ、家に帰ると座敷に三畳の檻が作られてあり、そこにぶち込まれてしまった。

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