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「夢酔独言」29

作業一段落。

長編一本上げたのですが…。

UPするかどうかお悩みちう。

        小林隼太・小野兼吉

54 十一月の初めに江戸へ戻り、それからまた他流試合をして歩いた。本所の割下水に近藤弥之助という剣術の師匠がいて、その内弟子に小林隼太という奴がいて、大の乱暴者で、本所ではみんなが怖がっていた。
 ある時小林に入れ知恵された津軽の家中、小野兼吉という乱暴者が、自分のところへ他流試合を申し込んできた。その時自分がその場にいたので、呼び入れてその兼吉に会ってみた。中西忠兵衛の弟子で、その中では三本の指に入る使い手だと前もって聞いていたのでいろいろと話をしたのだが、大層なことばかり言い出し、自分の刀の長さを自慢して高慢を抜かしたが、そのまま聞いていた。そのうち「十万石のなかでも、このような刀を差している者はいない。自分だけだ」というので見せて貰ったら、相州の物で二尺九寸あった。少し褒めてやったら益々高慢を抜かしたので、自分が差料にしている平山子龍先生から頂いた三尺二寸の刀を見せると、明らかに怯んだ態度を見せたので、そこにつけこみ高慢を言い返してやった。
 それから「試合をしよう」と自分が言ったら、何を考えたのか「今日はやめておく」と言い出したので、自分が兼吉のところにいく約束をして日限を切りった。下谷連へ話すと四・五十人が集まったので、兼吉への手紙を書かせて届けさせると「今から屋敷へ伺う」とだけ言って返事を寄越さなかった。そのまま待っていると近藤の弟子の小林が肩衣などを着てやってきた。いろいろと弁解をして「兼吉に詫びを入れさせるから了簡してくれ」というので、必ずかと念を押したら「この後、万一兼吉がお前様をあれこれ言うようなことがあったら、私が首を差し出す」と言うので赦してやった。そのようなことがあって本所には大体自分に逆らう者がいなくなった。

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